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四半期財務データ(連結)

エグゼクティブ・サマリー

 当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、インバウンド需要が堅調に推移し、雇用・所得環境の改善から緩やかな回復基調が続く一方、世界各地の地政学的リスク、米国次期政権による通商政策への影響など、先行きは依然として不透明な状況が続いています。
 当社グループが事業展開しているアセアン地区においては、ベトナムでは経済全体は回復基調にあるものの、不動産・建設市場においては地域差も大きく市場全体の本格的な回復にはまだ時間がかかる状況です。また、ミャンマーでは、クーデター以降、政情不安の影響が続き、経済全体の停滞が続いています。

 当期間における各セグメントの概況は以下の通りです。
① 国内事業
 国内事業では、引き続き先行きの建設需要は底堅いものの、建設資材高騰や労働需給の逼迫、さらに今年度より適用の時間外労働の上限規制を背景として、ゼネコンサイドにおいて、着工時期の設定等に慎重になる傾向が続いており、国内コンクリートパイル業界の全体出荷量は前年同期比で8.1%の減少となりました。
 当社グループは、事業基盤の強化を図るべく大径・大規模工事へのシフトを継続して推進しておりますが、一方で、大規模工事において着工時期の変更が生じた場合、業績変動幅が短期的に大きくなる傾向にあります。こうした中、受注強化に注力して参りましたが、前期末から受注競争が激しくなっており、工事の収益性が低下しました。
 結果、国内事業の売上高は597億95百万円(前年同四半期比9.5%減)、営業利益は35億12百万円(同24.4%減)の減収減益となりました。

② 海外事業
 海外事業では、ベトナムの事業子会社Phan Vu Investment Corporationは、ベトナム政府の景気刺激策により、金融面の収支は改善しつつあり、経済全体の回復の兆しはありますが、不動産・建設市場はまだ本格的に回復しておらず、競争環境は依然として厳しい状況が続いています。また、ミャンマーの事業子会社VJP Co., Ltd.は事業活動がほぼ停止した状況が続きました。
 結果、海外事業の売上高は123億80百万円(前年同四半期比22.4%増)、営業損失は1億34百万円(前年同四半期は営業利益4億1百万円)となりました。

 以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は721億40百万円(前年同四半期比5.2%減)となりました。利益面では、営業利益は34億2百万円(同31.5%減)、経常利益は30億21百万円(同32.4%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は24億9百万円(同24.3%減)となりました。

経営成績の推移■第1四半期(1Q) ■第2四半期(2Q) ■第3四半期(3Q) ■通期

売上高

 
 
 
 
 
 
 
 

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(単位 : 百万円 / *は予想)

決算期 1Q 2Q 3Q 通期
2025/3 21,484 45,723 72,140 *97,000
2024/3 25,018 49,366 76,128 103,151

営業利益

 
 
 
 
 
 
 
 

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(単位 : 百万円 / *は予想)

決算期 1Q 2Q 3Q 通期
2025/3 794 1,711 3,402 *4,000
2024/3 1,940 3,289 4,964 7,016
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