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四半期財務データ(連結)

エグゼクティブ・サマリー

 当連結会計年度における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が弱まり社会経済活動の正常化が進む一方で、急激な円安の進行や、物価高騰、ウクライナや中東の地政学リスクなど、先行き不透明な状況が続く展開となりました。
 当社グループが事業展開しているアセアン地区においては、ベトナムでは金融引締め後の財政・金融面からの景気刺激策により上半期の低成長からは回復しつつあります。また、ミャンマーでは、クーデター以降、経済全体の停滞が続いています。

当連結会計期間における各セグメントの概況は以下の通りです。
① 国内事業
 国内事業では、先行きの建設需要は底堅いものの、原材料価格高騰に伴う建設コストの上昇や、人手不足にある中、2024年4月から適用される時間外労働の上限規制を見据え、ゼネコンサイドで上限規制を意識した慎重な動きも見られることから、建設工事自体の工程見直し・着工遅延が続き、結果、国内コンクリートパイル業界の全体出荷量は前年対比2割の減少となりました。
 このような動きは、特にコンクリートパイルのウェイトの大きい中小型工事案件で顕著であり、当社グループのコンクリートパイル出荷量も同様に減少しましたが、大型工事案件を中心に積極展開をしてきた新工法「Smart-MAGNUM工法」が市場でも評価され、更に同工法の施工効率向上も進んだことから、採算面での改善に寄与しました。一方、大型工事を主体とする場所打ち杭・鋼管杭の売上高は前年同期対比で堅調に推移しました。
 結果、国内事業の売上高は869億75百万円(前期比3.2%減)、営業利益は61億42百万円(同9.8%増)となりました。
② 海外事業
 海外事業では、ベトナムの事業子会社Phan Vu Investment Corporationは、ベトナム政府の金利引き下げ等の景気浮揚策により、金融面の収支は改善しつつありますが、不動産・建設市場回復の足取りは鈍く、業績は依然として低調に推移しました。また、ミャンマーの事業子会社VJP Co., Ltd.は事業活動がほぼ停止した状況が続きました。
 結果、海外事業の売上高は162億79百万円(前期比20.6%減)、営業利益は9億13百万円(同14.9%増)となりました。

 以上の結果、当連結会計年度の売上高は1,031億51百万円(前期比6.4%減)となりました。利益面では、営業利益70億16百万円(同11.7%増)、経常利益62億47百万円(同6.9%増)となりました。また、親会社株主に帰属する当期純利益は、国内事業において当社の成長戦略の一環として工事の大型化を積極的に進めた結果、中小径杭製造工場での稼働率が低下したことから、減損損失4億31百万円を計上したことなどで、38億21百万円(同7.5%減)となりました。

経営成績の推移■第1四半期(1Q) ■第2四半期(2Q) ■第3四半期(3Q) ■通期

売上高

 
 
 
 
 
 
 
 

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(単位 : 百万円 / *は予想)

決算期 1Q 2Q 3Q 通期
2024/3 25,018 49,366 76,128 103,151
2023/3 27,761 54,125 82,519 110,245

営業利益

 
 
 
 
 
 
 
 

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(単位 : 百万円 / *は予想)

決算期 1Q 2Q 3Q 通期
2024/3 1,940 3,289 4,964 7,016
2023/3 1,509 3,627 5,402 6,283
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